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このプロジェクトのプロフィール

会社を継承するということは、そこで働いてくれる人も引きつぐということ。

働き方改革が叫ばれる中、どんな働き方をしていきたいか、どう組織を作っていくか、今までの概念を吹き飛ばし、誰もが幸せになれる会社を作りたいと思うようになりました。

晴美さんのブログを受け前回盛り込み切れなかった新体制のこタッフ研修のことを書いていきます。

 まずは、スタッフそれぞれとの個別面談をしました。我が社には、正社員とパートスタッフがいて、それぞれに業務を分担して仕事をしてくれています。

先代が体調不良で倒れてから、社長というリーダーが不在な中、自分たちで会社を切り盛りしてくれていた。本当にありがたい人材です。

 

 一人一人がのびのびと楽しく働ける職場にできるようにと思い、D_warehouseの立ち上げと平行して、スタッフの学びの場を創造していくお手伝いを引き受けました。

 それぞれに話を聞くと、不安や不満もですが、もっとこうしたらいいのではないか?という提案がたくさんありました。

 

 不満があったりや提案ができなかったりした背景には、立場の違いや経験の違いなどが感じられ、そこをどう突破するかが鍵になると思いました。

 そこで、晴美さんに現状を伝え、相談に乗っていただきました。

 

 そこで、あっと驚くアイディアが!!!

 それは、「メンター制」。

 

 メンターとは、Mentor。「助言者」「相談相手」「師匠」を意味します。

新入社員や後輩に対し、職務上の相談にとどまらず、人間関係、身の処し方など個人的な問題まで広く相談に乗り、助言を与える人。1980年代にアメリカで人材育成の手法として制度化され、日本でも導入が進んでいます。(2004/12/6掲載)出典 『日本の人事部』人事労務用語辞典について)

 

 社員スタッフは、独身で若いメンバー。

 パートスタッフは、子育て経験・人生経験があるメンバー。

 

 上司である健太郎さんだと評価に直結するので緊張感があるけれど、スタッフ同士であれば、社員だパートだという立場を超えて、仕事からプライベートまで、なんでも相談できる。そんな関係性を作ることを目指すメンター制。

 給与も社員が基本給で、パートが時給だったところを崩し、全員時給、月末に面談をして、評価に値する分を賞与として支給するという体制に踏み切りました。

 

 スタッフ研修に関しては、来客者へのホスピタリティ・挨拶やおもてなしといった基本的なことを研修として取り組もうと、実践をベースにした研修やチーム作りに取り組みました。それまでは、社員スタッフだけで研修していましたが、全員で研修に取り組みました。

 

 挨拶やチーム力が高く、スタッフ研修を充実させている整骨院にお客様として訪問し、そこで感じたこと、共有したいことを出し合いました。

 パートスタッフからのシェアがきらりと光りました!

 時代の大きな転換期に、時代の波を心地よく捉えて、自分たちの今日が幸せになるように漕ぎ出したいと思っています。仕事・志事の面白みや紆余曲折しても目的地に向かっていると感じる日々を共有していただけると嬉しいです。

 人を雇うというのは、本当に大変で、私は、その人の人生を背負う覚悟をしてしまう。

そんな私の「ねば」と真逆の代表である健太郎さんに腹が立ってしまう。

 

 「なぜ?」・「なんで?」さらには、「普通はこうじゃない?」とぶつかり合っていたのですが、

彼の持論は、そんな既成概念は解き放ったところに本来の生き方があるようにも感じます。

紆余曲折ありました。

 

 リーダーとしてこうありたい。

「・・せねば」ではない生き方をしたい、

働いてくれている人にもその人にとっての最善を一緒に見つけていきたい

という彼の真意に触れ、私も意識が変わっていきました。

 

 もっともっと自由に、もっと恐れずにのびのびと働いていこう!

健太郎さんが苦手を隠さずのびのびと仕事をしている姿に、スタッフ同士の人間関係にも変化が感じられます。仕事を押し付け合ったりすることなく、意見を交わしながら、時間いっぱい、さくさくとよりよい方向へと進んでいく感覚。私の方がまだまだだと反省させられるくらいです。

新しい働き方は、そんな風にできあがっていくかもしれない。

晴美さんに鍛えてもらいながら、クリアな感覚で、進んでいこうと思っています。

 経営としては本当に大変な状況でコロナショックよりも前に下がった売り上げをどうにかしなければと焦る気持ちもありました。

 前回のブログに登した新規事業に関することを時間外に動いてくれていたMさんはその危機を感じ、時間外に動いてくれていたのかもしれません。

 

 そんなことから働きがきちんと評価されるようにと給与大改革に踏み出しました。

でも、実際のところは、給与が毎月変わるのは、経理的に煩雑になったり、パートスタッフにとっては、配偶者特別控除が受けられる年収130万の壁があり、もらい過ぎるのは困る。そんな声が聞こえてきました。

 給与改革に対する不満を口にしていた社員が海外で仕事をしたいと辞めることになり、直接ではないかもしれませんが、給与を途中で大きく変えるのは難しいのかもしれないと感じました。そんな経緯を経て現在は、現行の給与体制に修正が加わった程度になっています。

D_warehouse の航海日誌_3 田代佳織 D_船長・educator

creative director harumi tsuda  ,  web designer hiroki tanabe