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前回の補足になりますが、私の多岐に渡る活動の原点には、「不妊だったころ」があります。なかなか子どもを授かることがなく、悩んでいるときに、食べ物や体のことを知り、出産後、子育てを通して、世の中の仕組み、環境の裏側を学ぶ機会に恵まれました。真実と感じるものに触れ、これまでの自分が生きてきた道を振り返ると、自責の念と共にこのままでいいのか?という思いが次第に強くなってきて、共に学ぶ仲間も増えゆき、子育て支援団体を立ち上げることになりました。
愚痴を言うより行動に移す! ないなら作る! がモットーです。
活動するうちに、地球のこと、命のことを考え活動している人たちに出会いました。その流れで、オルタナティブスクールに関わるようになり、生き方、働き方を変えたいと公立の教職員を辞める選択をしました。
自分のことで多忙を極めたのちに、義父の体調不良から、独立していた夫が会社に戻って継承することになり、晴美さんが夫の会社の相談に乗ってくださることになりました。離れていたことで生じた会社での役割のブランク、統合した新しい事業との関係性・・・考えること、決めなくてはならないことが山のようにあって、私もサポートとして関わることにしました。
実は、サラリーマン家庭で育ち公務経験しかない私は、ビジネスと言ったら、お金のことがメインで、
「稼ぐ」ための会話しかないと思っていたので、ビジネスの世界に踏み出すことに抵抗感をもっていました。
でも、夫とビジネスに関わる方と会ううちに、世の中のことを考えて、ビジョンを達成するために動いている人たちがいて、お金優先でなく、人の役に立ちたいという想いで経済を支えていることを知り、毎回のミーティングが楽しみになりました。
継承した会社で長く働いて支えてくれるスタッフのこともそうです。時代と共に、変化が求められる業態をどう展開していくのか、気持ちや見る方向を合わせられるのか、不安が大きかったですが、私たちがこれからやりたいこと、時代の方向について話をして、スタッフ研修や新体制導入といったチーム作りに取り組みました。
組織は生きていて、人の心も動いていて、知ってるつもり、わかったつもりで、スルーした小さなコミュニケーションが後で大きな溝になってしまうこともありました。会社の変化をうまく伝えられなかったと反省することもありましたが、逆に、パートで働いてくれているスタッフが「この会社が10年後も続くように何ができるかを考えたい」と言ってくれたことは、何にも替え難い喜びでした。
チームの気持ちを揃えてから、私たちの思い描く世界観を外部の人にも伝えるために、サイト作成に取り組みました。
これまで撮りためてきたものの中から写真を選び、なければ、このような写真が要るというものを撮影しました。
撮影してみた写真を晴美さんにお送りすると返ってくるのは、
ダメ出し・・・
とりあえず。
ついでに。
写っていれば。
という気持ちを見透かされているとドキリ。
自分の手元を離すとき
言葉でフォローしたり言い訳したりするのではなく
そのモノ
その写真一枚
が伝えてくれることそのものの勝負。
寒空に何度も星を撮影に行ったこともありました。
最初は、阿蘇の実家で星がきれい!ととりあえずついでに撮っただけ。
晴美さんにまたもやダメ出しされて、ピントや絞り・シャッタースピードを細かくレクチャーしていただいて、再度、流星群が観られる日を狙って、空を仰ぐ絶好の山へ。寒さで指が震えるから、セルフタイマーで撮ります。
3回も流れ星が観られたのに、写真に収めることができなかったのは悔しいけれど、美しく写った星空の写真に妥協せずトライする爽快感を味わいました。
これくらいでいいかでなく、もっといいものへというあくなき探求!
時代の大きな転換期に、時代の波を心地よく捉えて、自分たちの今日が幸せになるように漕ぎ出したいと思っています。仕事・志事の面白みや紆余曲折しても目的地に向かっていると感じる日々を共有していただけると嬉しいです。
できあがった写真は、D_warehouseとつながりを持ってくださっている方々との「friendship」のページに使われて・・・星座のように繋がる。
ご近所、近県、日本じゅう、そして遠い世界に 離れていても同じ星を見つめる人がいるように 不思議と同じようなことを考えている人がいる。 それぞれが独自の光で美しい配置になって輝き、この場で出会う星座のように繋がってゆきたい。
このページがD_warehouseでの出来事につながっていって、私のこれまでの点だった活動が、線になり、面になっていくのを感じた瞬間でした。
D_warehouse の航海日誌_2 田代佳織 D_船長・educator
(c) D_warehouse 2020
creative director harumi tsuda , web designer hiroki tanabe