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このプロジェクトのプロフィール

 2018年の春が過ぎて、夫が先代の会社を後継することになり、それまでの業務整理で空いた空間を、晴美さんと夫がリノベーションして D_warehouse は出来上がった。運営について、それまで、ワークショップやセミナーなどを行ってきた経験だけでは役不足かなと思ったけど、元来ないものをないと嘆くのではなく、作ってしまおうと行動することが好きな楽天家、そのうえ怖いもの知らずの私は晴美さんから飛んできた白羽の矢を、はい!っと受け取ってしまいました。生活を冒険するように楽しんでいる晴美さんと、奇想天外な発想をルンバのような行動力で突き進む健太郎さんと、マイペースだけど決断力には自信ある私との3人4脚で、他にない世界観を形にしようと奮闘中。

 先代から受け継いだ会社をどう継承していくかそして自分たちの思う世界、進みたい方向へと向かわせていくかを考えていたときこの変化の大きな時代においては時代の先を読むというより、自分たちがどんな未来を創造していきたいのかを形にしていくことがカギになるのではないかなと思っていました。

 

 関口晴美さんとの出会いによって、私たちは、世界を感じる視野やモノづくりの精神を実践的に学ぶ機会をいただきました。友人の知人の紹介の紹介。運命ってあるんですね!

 

 Dと記号を振られた倉庫を、リノベーションし、D_warehouseと名付けていただき、

Design・Do・Dining・・・・

 

色々なテーマが湧いてきます。

まさにDestiny!

元々、いつかは場づくりをしたいと妄想していた私にとっては、とても嬉しい挑戦です。オルタナティブスクールのスタッフとして働く傍らの二足のワラジではありますが、自分にとって、大切な一歩となると思いました。

しかし、現在は、場所を持つことはリスクとも言われ、空き家・テナントを見かけることも多く、場所にかかるもの以上の価値を生み出すことへのプレッシャーもありました。

 

受け継がず、畳んだ方がいいのかも。

広すぎる・・・

新事業を始める余裕があるのか。

ネガティブな話し合いが続きます。

 

そんな時にぽつりと言ってしまった言葉。

 

「場所を持つって夢だったんだよね。」

つぶやいてみるもんです。

ずっと以前、場所を持つならと間取りを考えたり、やりたいことを綴り続けたノートを引っ張り出し、想いを再確認。

あれよあれよと設計が進み、リノベーションが進み、夢が叶ってしまった!

できてみてから、場を整えることは苦手だったと気づいてみたり、経営という視点も抜けていたり、優秀なスタッフや社長である夫・健太郎さんに助けられてばかり。

それでも、場があることでの心地よさ、安心感、偶然の出会いが、ミラクルなつながりを産むことを少しずつ味わっています。

 

他事業の合間の仕事でもあり、ペースは遅いのですが、オープンから1年経ち、様々なコンテンツが充実してきたころ、晴美さんのリードの元、公式サイトをオープンしました。

自分たちがしてきたこと、したいことを文字や写真で表現する。誰でもできることですが、そこに揺るぎないコンセプトや実の部分がなければ、読んでくださる人の心へ届けることはできないことを痛感しました。

推敲して推敲して、厳選して厳選して、一滴のキラリと光るものにする。

その光が関心を持ってくださる方の心を打つのだと学びました。

“推敲する、厳選する”というのは、当たり前のことのようですが、どう推敲して、どう厳選するのか、その一歩一歩を晴美さんと共に進めることは、奇跡としか言いようのない経験です。

晴美さんの仕事を間近で見せていただける恩恵。

1年かけて紡いできたものは、時代の変化に左右されない、ウィルスの脅威に恐れることない揺るぎないものになるのだという確信を持っています。

 

船は漕ぎ出されました。

私に船長が務まるのか?不安は拭えません。

晴美さんやみんなの力添えがなければ、暗礁に乗り上げます。

タグボートで引っ張ってもらうことから、

管制塔からのアドバイスに、

そして、灯台から行く手を照らしてもらうだけに・・・

成長していきたいと思います。

叱咤激励、お手柔らかにお願いします!

時代の大きな転換期に、時代の波を心地よく捉えて、自分たちの今日が幸せになるように漕ぎ出したいと思っています。仕事・志事の面白みや紆余曲折しても目的地に向かっていると感じる日々を共有していただけると嬉しいです。

D_warehouse の航海日誌 田代佳織 D_船長・educator

creative director harumi tsuda  ,  web designer hiroki tanabe